◆シワについて
シワは、「表皮性」と「真皮性」の2種類に分けられます。
表皮性のシワは、目のまわりなどにできる浅く小さいものをいい、「ちりめんジワ」とも呼ばれます。
表皮性のシワの原因は乾燥。角質層の水分量が減少し、肌の表面が縮むことでシワができます。
できやすいのですが、改善も比較的早く、肌に水分を与えしっかりと角質を潤すことで、短期間で改善できます
真皮性のシワは、目尻にできる「カラスの足跡」や口元にできる「ほうれい線」などに代表される深いシワをいいます。
これは真皮の中でハリを保つコラーゲン・エスラチンが変質したり、ヒアルロン酸などの成分が減少し弾力を失ってへこんでしまうことによってできるもので、主な原因は紫外線による真皮の成分の破壊です。
破壊された成分が元に戻るには4~5年もの時間がかかるといわれています。
適切なお手入れと紫外線を浴びないように予防することが大切です。
◆シミについて
シミは紫外線を浴びたらすぐにできるわけではありません。
特に若い頃は新陳代謝が活発なため、ダメージを受けてもすぐにシミとして表面に表れてきません。
ところがこの時に「まだ大丈夫だわ」と思ってお手入れを怠ると、体内に排出されないメラニンが蓄積されていき、お肌の曲がり角を過ぎた頃(20代後半)から急にシミになって出てきます。
皮膚機能が正常な場合には表皮全体に拡散したメラニンもターンオーバー(皮膚の新陳代謝)により古い角質と共に表皮から排出されます。
また一部は真皮内に落下しマイクロファージという白血球の仲間に食べられて分解され、血管やリンパ球を経て体外に排出されますが、新陳代謝が衰えたり皮膚に何らかの異常があると、メラニンの生成と排出のバランスがくずれ、表皮に局部的に過剰なメラニンが沈着しシミとなります。
通常紫外線の刺激が弱まればメラノサイトの働きも低下しますが、時には部分的に弱まらず、メラニンが多量に産出され続けシミとなってしまいます。
シミは一度沈着してしまうとなかなか消えにくく、お手入れには長く年月がかかります。 シミ対策はとにかく原因を"作らない" "残さない"ことが大切です。
◆タルミについて
老け顔を加速させるのがたるみ。
たるみは肌の弾力が失われることによって生じるもの。この肌の弾力を支えているのが真皮層の主成分であるコラーゲンです。
コラーゲンは真皮を構成する線維状のたんぱく質で、エスラチン(弾性線維)と呼ばれる別の線維とともに肌を支えています。若々しい肌はコラーゲンの量が豊富で、エスラチンもゴムの様な弾力性を持っていますが、紫外線によるダメージや女性ホルモンの低下によりコラーゲンは減り、コラーゲンをつなぎとめているエスラチンも切れてしまいます。
さらにコラーゲンとエスラチンの間にあるヒアルロン酸が減って乾燥が進行すると肌は支えを失い、たるみの出現となります。たるみ対策にはシワ、シミと同じように真皮層にたっぷりと水分を与え、紫外線を避けることが効果的と言えるでしょう。
◆クスミについて
美しい肌にはいくつかの条件があります。
肌の色、ツヤ、ハリ、なめらかさ、みずみずしさ。そして一番抽象的だけれども忘れてはいけない条件に「透明感」があります。
透明感のある肌は人にさわやかさや健康的なイメージを抱かせ、肌の若々しさの大切な要素になっています。
肌のくすみとは、この透明感を失った状態。
肌色の白い、黒いとは別に、何となく肌が黒ずんで見え、生気がなく人に疲れた不健康なイメージを与えます。
最も深刻なのが加齢による老化現象の一つとしてのクスミ。
35歳前後から皮膚の分泌量が低下して肌は乾燥しやすくなり、慢性的な水分不足に陥ります。
コラーゲンやエスラチンも変性して肌は黄みがかってきます。
逆に角質層は厚くなるので、次第に肌の透明感が失われ、血色の悪い黒ずんだ肌になってしまうのです。
もちろん紫外線の影響も重大で、過酸化脂質を形成させたり血流や代謝システムを狂わせたりしてクスミの原因になります。
その他洗顔不足で肌に汚れがたまっていると次第に肌はくすんできます。
クスミはシワやシミとは異なり、適切なお手入れをすることにより以前の状態にかなり近く回復させることができます。
肌を清潔に保ち、潤いを与えることが大切です。
◆毛穴について
毛穴が目立つ原因としては、汚れ、皮脂の過剰分泌、老化などがあげられます。
自分の毛穴がどんなタイプなのかを知りましょう。
●ポツポツと黒ずんでいる
毛穴につまった皮脂や角質、老廃物、落としきれなかったメイクなどの汚れが原因です。
特にTゾーンやUゾーンは皮脂の分泌が多く、毛穴が開きやすいため汚れが入り込みやすい部分。
ポツポツとした黒ずみは、汚れが酸化して角栓となり、毛穴を塞いでしまっている状態です。
●開いていてベタつく
皮脂の過剰分泌が原因です。
皮膚温が上昇すると皮脂腺の働きが活発になりますが、それによって皮脂の分泌が多くなりすぎると毛穴が押し開かれ、大きく目立った状態になってしまいます。
また、皮脂が分泌される時、毛穴は開いた状態になりますが、分泌される時間が長いと、毛穴はその間開いたままになってしまうため、いつも口を開けた状態になっているのです。
●開いていて乾燥している
肌の老化が原因です。
年齢を重ねると、肌の真皮層の働きが衰えて、水分の保持能力が低下します。
そのため、皮膚の柔軟性や弾力性が失われ、キメが荒くなったり、ハリがなくなりたるんでしまうと、毛穴が縦に広がってしまいます。
毛穴の形が円形から楕円形になるため、面積が広がって見えるのです。
美容アドバイザー: 松下 智春
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